先日の大分出張は,みかん園での害虫調査が主な目的だった。
害虫の調査は,首尾よく終わった。
園主さんの話を聞くと,大分ではずいぶんみかん園が少なくなってしまったらしい。代わりに日当りの良い斜面は多くがソーラーパネルに変わっていた。
園主さんは70歳間近ということで (それでも,界隈のみかん園所有者の中では若手の方らしい),みかん園を保持することは大変なようだが,一度,園をやめたり,ソーラーにしては,元に戻すのは大変困難ということで,がんばって続けているという。
何でも,一番大変なのは機械化できない収穫作業ということで,パートさんなどを雇って,収穫を手伝ってもらうためにも,もう少しみかんの原価を上げないと,完全なただ働きになってしまうらしい。
こういう問題は,これからもっと顕在化していくのではないかと思う。
私が,専門にしている害虫の問題以外にも農業の維持のために必要なことがたくさんあるのだなと感じる。原価を上げるために,マージンを減らす,つまり生産者と消費者のプロセスを減らすことなどを浅く考える。ごく浅く。