小林 秀雄著「学生との対話」というのを読んだ。中でも、「信ずることと知ること」という文章は秀逸だった。マックスウェーバーの言うところの霊感に通づるというか、自分の感性を信じて自分流に信じることって大切だよなと最近よく思う。著者の指摘するところの、万人の如く知るという態度は学問でもちろん重要なのだけど、研究の萌芽段階では信じる心って大切ですよね。
目に止まってたまたま買った、齋藤 孝著「15分あれば喫茶店に入りなさい。」という本もなかなか良かった。ただこの本は、書いてあることが正しいと思って読んではいけない。知的に非常に多産な著者の仕事のやり方(ハウツー)と、そのやり方に至った思考や背景を学んで、なるほどと思ったら自分の生活に取り入れれば良い。かくいう私も家や職場よりも、喫茶店では妙に仕事が捗る。もっとも、喫茶店で仕事ができるような余裕がない今日この頃なのだけど。
先日、投稿した論文の査読が帰ってきて、リバイス対応している。大方、山場は越えたと思っているので、後は細かいところを直して原稿を送る。