ヘミングウェイ「老人と海」を読んだ。
今年の秋に、学会へ参加するために、フロリダ州オーランドへ行く予定である。 フロリダ州と言うと、ヘミングウェイが住んでいたというキーウエストが頭に浮かんだ。
けれども、これまで彼の著作を一作も読んだことがなかったので、手始めにこれを読んだのだった。もっとも、オーランドとキーウエストは飛行機で移動すべきくらい離れているみたいだけど。
恋人であり、友人であり、敵であり、あるいは味方である。征服できない、広い懐を持った海と、老人の物語であった。 私は、海のことはわからないが、私の育った山もまた同様の広さと奥深さを持っている。
物語では、海はその時々で姿を変えるものの、常に圧倒的なものとして描かれている。 これから、自然の事象が予測・操作可能になったとき、この物語の価値というのはどのようになっていくのだろうと思った。 もちろん、主題とは全く関係ないのだけど。